MAGAZINE/戦う学生たち

「親が望む公務員の安定」を捨て、エジプト留学へ。トップクラスの重圧から降りた彼が、海外の研究者へ向けた「逆算」で異端を貫く理由。#SDR28-0230

2026.10.07

学生プロフィール

広島大学総合科学部在学、近畿地方出身。

幼少期から勉強に打ち込み、中学受験を経て中高一貫校の医学部進学コースへ。しかし高2時、成績の重圧から自らSSH(スーパーサイエンスハイスクール)コースへ移る決断を下し、プレッシャーから解放され成績が急上昇する。同コースでのベトナム渡航を機に「日本至上主義」が覆り、海外志向へと180度転換。

広島大学進学後は、環境学から言語学へと柔軟に専攻を変えながらエジプト留学を経験。現在は「自己中心的利他」を掲げ、全額奨学金での海外大学院進学と国際的な研究者という目標から逆算し、国際交流や語学学習に全力で向き合っている。



「世間の常識から外れても、自分が決めた異端の道を貫く」 トップクラスの重圧を脱ぎ捨て、逆算と思考の越境で世界に挑む圧倒的な当事者意識とプロフェッショナリズム。

かつて、テストで100点を取ることの快感に身を委ね、医学部という「用意されたエリートコース」を歩むことが正解だと信じていた少年がいた。

彼は「一生日本で暮らすのが最高だ」と疑わなかった。しかし現在の彼は、広島大学で環境学から言語学へと自在に専攻を移し、エジプトへの留学を敢行するなど、世間の枠に一切囚われない規格外の挑戦を続けている。古川翔琉。親からの公務員という安定の期待を軽やかにかわし、逆算思考で独自のマイナー路線を突き進む彼の、したたかで情熱的な意思決定のドラマに迫る。


【学生時代に成したいこと】

彼が今、大学生活をかけて成し遂げたいのは、「全額奨学金を獲得し、海外の大学院へ進学して国際的な研究者・大学教員になるための盤石な実績を築き上げること」だ。

周囲の学生が国内での手堅い就職活動や、ひとつの専門分野に固執する道を選ぶ中、彼はあえて環境学から言語学への転専攻や、エジプトという馴染みのない地への留学など、一見すると無軌道にも見えるが極めて計算された「自分の知的好奇心を満たすための逆算の道」を選んでいる。


【その道を自らの意志で選んだ理由】

なぜ、彼は既存のレールやひとつの専門性に留まらないのか。それは、高校時代にベトナムでこれまでの価値観を完全に破壊された経験を通し、「世間の常識や普通とされる道にとどまるよりも、自分の心が本気で面白いと感じる未知の領域へ飛び込んだ方が、結果的に自分のポテンシャルを最大化できる」と確信したからだ。

公務員という安定を望む両親の想いを尊重しつつも、現状の日本という枠組みに満足せず、自らの知的好奇心を世界規模で満たす「さらなる高み」へ向かわざるを得なかったのだ。


【原体験における共鳴ポイント】

彼の意思決定の背骨にあるのは、高校時代に自ら選んだ「上位コースからの離脱」と「ベトナム渡航での衝撃」だ。

中高一貫校で医学部進学を見据えたトップクラスに在籍していた彼は、成績の重圧から最下位層に沈んでいた。しかし、自らSSH(スーパーサイエンスハイスクール)コースへ移る決断を下した途端、プレッシャーから解放されて成績がトップ10へと急上昇した。

「自分に合わないトップ集団の最後尾でもがくより、自分らしく輝ける環境の先頭に立つ方が圧倒的に力を発揮できる」

さらに、そのコースで訪れたベトナムで、日本とは全く異なる文化や価値観の熱量に触れ、「日本が一番」という固定観念が完全に崩れ去った。この鮮烈な体験が、未知なる海外へと彼を駆り立てる最大のガソリンとなっている。


【覚悟が定まった瞬間】

“ただ面白いからやる一人の学生”から、“海外の研究者を目指して戦略的に動く挑戦者”へと腹を括ったのは、大学進学を機に「海外の大学院進学」という目標を定め、逆算思考を始めた瞬間だった。

中学時代の将棋部で、プロすら使わない極めてマイナーな戦法を徹底的に研究し、近畿大会3位という結果を掴み取った彼の中には「前例がなくても、自分で道を切り拓けば勝てる」という成功体験があった。その思考が大学で爆発し、「他に選択肢がないなら、エジプトで最高の学びを得てやる」と飛び込む覚悟を決めた時、彼の挑戦は明確な野望へと変わった。


【捨てたもの】

彼がこの挑戦のために手放したものは、「医学部や上位クラスというわかりやすい承認」と「親が望む公務員という絶対的な安定」だ。

エリートコースのステータスに執着することもできた。親の期待に応えて手堅く生きる道もあった。しかし彼は、他人の目で測られる人生を重く捨て去った。「世間の常識から外れても、自分が決めた道を貫く」というリスクを引き受け、マイナー戦法で勝負する茨の道を選び取ったのだ。


【意思決定の軸】

「世間の常識から外れても、自分が決めた異端の道を貫く」

周囲の評価や同調圧力に流されることなく、自らの知的好奇心と逆算の戦略を信じて突き進む。それが彼の行動を支える不変の美学である。


【現在の挑戦】

現在、彼が直面している壁は、「言語学への専攻変更という新たな学問的ハードル」と、「海外大学院進学・全額奨学金獲得に向けた圧倒的な実績作り」だ。

興味関心に従って環境学から言語学へと大きく舵を切った以上、ゼロから専門性を磨き上げなければならない。英語学習や留学生支援といった国際交流に泥臭く取り組みながら、海外の研究者と肩を並べるための武器を、計算高く、そして情熱的に鍛え上げている。


【誰に、何を返したいか】

彼が一番に到達したい理想は、「自己中心的利他」の体現だ。

まずは海外の研究者になるという自分自身の夢を最優先で叶え切ること。両親に海外で活躍する自分の姿を見せ、安心させること。そして、世間の枠から外れても強烈に自分のやりたいことを貫くその背中が、結果として誰かの心を動かし、「自分も挑戦してみよう」と一歩を踏み出すきっかけになること。自らの知的好奇心を極限まで追い求めた先に、彼は他者の人生をも動かす特大の価値を社会へ還元しようとしている。

この学生に会いたい!応援したい!!

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